会長挨拶
このたび、第138回日本消化器病学会北海道支部例会を2026年3月7日(土)、3月8日(日)の2日間、北海道大学医学部学友会館「フラテ」において開催させていただくことになりました。このような貴重な機会を与えて下さった平野聡前支部長、坂本直哉現支部長はじめ幹事・評議員の諸先生方、関係各位の皆様に厚くお礼を申し上げます。
さて、本例会は第132回日本消化器内視鏡学会北海道支部例会(札幌医科大学医学部内科学講座消化器内科学分野 准教授 𠮷井新二会長)との合同開催になります。𠮷井先生との相談の結果、消化器内視鏡学会との合同シンポジウムのテーマを「消化器早期癌の診療最前線」とさせていただきました。消化器癌の治療成績向上を目指すには、早期発見と治療戦略であると考えられます。近年、画像診断技術や内視鏡治療の進歩に加え、外科手術の低侵襲化、さらには分子標的やAIなどの基礎研究の成果が臨床応用されつつあります。本シンポジウムでは、食道・胃・大腸に加え、肝胆膵を含む幅広い臓器を対象とし、診断から治療、さらには発癌機序や基礎研究まで、内科・外科の垣根を越えた包括的な議論を行っていただきたく存じます。
また、特別講演では手稲渓仁会病院教育研究センター顧問 、亀田総合病院消化器内科顧問でいらっしゃる真口宏介先生をお招きして、「胆膵の画像診断―“こだわり”続けて40年―」と題したテーマでのご講演を予定しております。長年、本邦の胆膵診療を牽引されてきた第一人者でいらっしゃる真口先生のご講演を拝聴できる貴重な機会でありますので、たくさんの先生方のご参加をお待ちしております。
今回の専門医セミナーは、そのテーマを「肝胆膵疾患―最新の話題」とさせていただき、外科、肝臓・胆膵疾患に造詣の深いエキスパートでいらっしゃる3人の講師の先生の講演を賜る予定となっております。必ずや、明日の診療の糧となることと思われますので、肝胆膵疾患を専門としている先生方に限らず、たくさんの専門医の先生にお聞きいただきたく思っています。
今回もシンポジウム、一般演題に加え、若手医師の発表セッションを企画しており、活発なディスカッションを交わすことにより、有意義な例会となるよう祈念しております。本会が会員の皆様の消化器疾患診療に寄与するものとなるよう最善を尽くして参りますので、是非とも多数の先生方のご参加、ご協力を賜れますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
- 第138回日本消化器病学会北海道支部例会
- 会長 栁川 伸幸
このたび、第132回日本消化器内視鏡学会北海道支部例会の会長を仰せつかりました札幌医科大学の𠮷井新二でございます。伝統ある本例会を担当する機会を賜り、大変光栄に存じますとともに、勝木伸一支部長、幹事・評議員の諸先生方、ならびに関係各位に心より御礼申し上げます。
会期は2026年3月7日(土)・3月8日(日)、会場は北海道大学医学部学友会館「フラテ」でございます。本会は第138回日本消化器病学会北海道支部例会(会長:栁川伸幸先生)と合同で開催いたします。
合同シンポジウムでは「消化器早期癌の診療最前線」をテーマに、内科・外科の垣根を越え、幅広い領域で最新の知見を共有いただく予定です。
一方、内視鏡学会単独シンポジウムでは「次世代を育てる内視鏡教育 ― 現場からの提言」をテーマに掲げました。消化管・胆膵領域ともに内視鏡診断・治療は進歩が著しく、高度な内視鏡診療を維持するには優れた内視鏡医の育成が不可欠です。働き方改革が進む中、限られた時間と人材で効率的かつ安全に技術を伝える教育体制の構築が求められています。
本セッションでは、卒前(学生)・卒後教育、実践的トレーニング、フィードバック法や評価方法、地域・大学・市中病院での様々な教育の工夫など、内視鏡教育に携わる皆様の取り組みを広く募集いたします。最新技術を取り入れた教育の試みから、“私たちの施設ではこう取り組んでいる”という実践例・取り組み、さらには若手医師の『こういう教育を受けてみたい』という視点からの提案や意見まで、幅広く歓迎いたします。なお、本セッションは個別症例や個人的な成功談の紹介ではなく、教育の方法や指導の工夫・課題の共有に焦点を当てています。
また、シンポジウムに加えてESDハンズオンセミナーも企画しております。今回の機会を通して、内視鏡教育のあり方をあらためて考え直し、北海道の内視鏡診療全体のレベルアップにつなげられることを願っております。多くの先生方のご参加とご協力を心よりお願い申し上げます。
- 第132回日本消化器内視鏡学会北海道支部例会
- 会長 𠮷井 新二