会長挨拶
このたび第26回日本脳神経血管内治療学会北海道地方会を2025年9月27日土曜日に札幌医科大学記念ホールで開催させて頂くことになりました。伝統ある本会を主催させていただくことを大変光栄に存じております。この場をお借りしてご指導いただきました先輩方、同僚、北海道地方会会員の皆様に厚く御礼申し上げます。
脳血管内治療は黎明期を脱し、今は成長期の真っただ中と感じております。数多くのデバイスが毎年登場しており、それによる新しい治療が生まれ、既存の治療法も治療成績が向上している現状です。今後はさらに技術が洗練され円熟期へと移行していくものと考えられます。脳血管内治療が広く行われるようになった要因の1つとして直達手術に比べて「低侵襲」な治療であることが挙げられます。成長期から円熟期へと向かっている脳血管内治療ですが、ここ最近はさらに「低侵襲」を目指す傾向が出てきました。
そこで今年のテーマは「低侵襲」としました。デバイスの話はもちろんのこと、より合併症を減らす手技や、患者の負担を減らす工夫など広義な意味での「低侵襲」を討論できればと考えております。合併症関連の症例報告や、手技の工夫など、会員の皆様の技術向上につながることであれば、なんでも積極的に発表いただきたいと思っております。
皆様の治療に少しでもお役に立てるような会にできるよう精一杯準備してまいります。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
第26回日本脳神経血管内治療学会北海道地方会
会長 恩田 敏之
社会医療法人 医翔会 札幌白石記念病院
脳血管内治療センター長 脳神経外科