ご挨拶
- 第27回日本消化器病学会北海道支部教育講演会
会長 宮城島 拓人 - (釧路ろうさい病院 消化器内科・副院長)
このたび2025年3月15日(土)に札幌医科大学教育研究棟におきまして、第27回日本消化器病学会北海道支部教育講演会を開催いたしますことを、ここにご案内申し上げます。
本教育講演会は、消化器病の診断、治療に関する最新の情報を提供する会であるとともに、専門医資格更新のための単位を取得できる会であり、例年200名を超える多くの消化器内科・外科医師のみなさまが参加しております。
今回は「現場の定点と未来への視点」と題し、消化器疾患診断治療の標準的定点を皆さんと共有しながら、さらにその先に見えてくる未来の視点を模索しようと考えております。
具体的には肝細胞癌の集学的治療戦略と未来(北海道大学・須田剛生先生)、IBDの地域連携を見据えた治療ストラテジー(札幌東徳州会・前本篤男先生)、膵癌の新しい診断モダリティとしてのリキッドバイオプシー・遺伝子解析(旭川医科大学・水上裕輔先生)、消化器癌領域でも汎用される免疫チェックポイント阻害薬の副反応の理解(九州がんセンター・奥村祐太先生)と、消化器病に携わるエキスパートによる4講演を企画しており、またスポンサード・セミナーとして、最近話題のAIと内視鏡診断につきまして、その現状から未来の展望を株式会社メディカルサービスCEOの多田智裕先生にご講演いただく予定ですし、ランチョンセミナーには酸関連疾患の大御所、兵庫県はりま姫路総合医療センター院長の木下芳一先生から私たちが普段何気なく汎用しているPPI(PCAB)の功罪について、最新のデータから解き明かして頂きます。
私事で恐縮ですが、会長としてギリギリまで準備していた2020年3月の日本消化器病学会北海道支部例会および専門医セミナーが、新型コロナの蔓延のため中止に追い込まれたトラウマを引きずりながら、なんとかこの教育講演会でリベンジしようと、完全対面を企画しました。是非、ご参集いただき、顔を合わせて議論し情報を共有することの大切さを改めて感じていただければ幸いです。