第12回日本スポーツ理学療法学会学術大会

第60回日本理学療法学術大会

第12回日本スポーツ理学療法学会学術大会

大会長挨拶

第12回日本スポーツ理学療法学術大会
学術大会長 寒川 美奈
学術大会長 寒川 美奈

この度,第12回日本スポーツ理学療法学会学術大会を令和7年(2025年)11月29日(土),30日(日)に北海道札幌市の札幌市教育文化会館にて開催させていただきます。今回の学術大会のテーマは「繋ぐ−スポーツ理学療法が切り拓く社会共創(Pioneering Social Collaboration Through Sports Physiotherapy)」とさせていただきました。

このテーマには,スポーツ理学療法を通じて社会との新たな繋がりを創出し,より持続可能で健康な社会の構築に寄与するという強い思いが込められています。2021年の東京オリンピック・パラリンピックにおいて,多くの理学療法士がスポーツ現場で活躍し,国内外のアスリート支援に尽力しました。その活動や経験は,次世代へ受け継がれ,さらに発展するべきものです。また,国連によるSDGs(持続可能な開発目標)「3. すべてのひとに健康と福祉を」に貢献,推進すべく,社会とともに繋がって研究成果を創出,実装していくこと,そして新たな道標を切り拓いていく必要があると感じています。札幌から日本,アジア,そして世界がスポーツ理学療法を通じてともに繋がっていくために,国際スポーツ理学療法連盟理事長のSuzanne Gard先生をはじめとする海外招待講演や,実践的なワークショップを企画しております。研究者,臨床家,スポーツ現場の専門家が一堂に会し,スポーツ理学療法が持つ可能性について議論を深める機会になると思います。

以上のテーマに沿う形での学術的なディスカッションを通し,知識の深化や進歩,トレンドの方向性の確認と共有,コラボレーションの促進へと繋げていきたいと考えております。また,一般演題や主題演題では,多くのスポーツ理学療法学の知見を整理,ブラッシュアップの機会にもなれば幸いです。そして,本学術大会ではこれらの知見をどのように社会実装させるのかについて考えていく場になればと期待しています。

多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。