第52回 日本脳神経看護学会 学術集会 The 52nd Annual Meeting of the Japanese Association of the Neuroscience Nurses

会長挨拶

第52回日本脳神経看護学会学術集会の会長を務めます札幌禎心会病院の黒沢と申します。

歴史ある本学会で会長を務めることを大変光栄に思いますとともに、責任の重さを感じております。

さて、第52回学会のテーマは「脳神経看護のinnovation」としました。Innovationという言葉に技術革新というイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、それにとどまらず新たなものを取り入れながら革新的な発想や新たな価値を生み出すことを指しています。

ちょうど10年前に札幌で学術集会が開催されました。この10年を振り返ると血管内治療の進歩から脳梗塞の治療が大きく変化し、クモ膜下出血も新たな治療薬の誕生により大きく変化しました。更に脳卒中循環器病対策基本法により相談窓口の開設など、脳神経疾患看護もまた、大きな変革を求められています。

しかしながら私達が提供する脳神経看護は時代のニーズに応えることができているでしょうか?多様な価値観が変化していく中で脳神経看護はこの様に進化・進歩してきていると胸を張って伝えることができているでしょうか?恥ずかしながら私自身は上手く言葉にすることは出来ません。

VUCA時代と言われる今、脳神経看護として私たちにできることは何か?何を目指すのか?についてともに思考し、発信していく必要があるのではないかと考え、テーマを設定しました。学術集会を通して皆様と様々な意見交換が出来ればと考えております。

10月の札幌は秋真っ只中、紅葉の美しい季節です。会場の北海道科学大学からは札幌のシンボルである手稲山が一望できます。また、北海道の海鮮、ジンギスカン、ラーメン、スープカレーなど美味しい物も沢山あります。ぜひ北海道にお越しいただき、北海道の自然を肌で感じながら脳神経看護について共に考える機会となればと思います。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

第52回日本脳神経看護学会学術集会 会長
黒沢 侑司
(社会医療法人禎心会 札幌禎心会病院 看護科長)
一般社団法人日本脳神経看護学会