第24回日本音楽療法学会学術大会

集い 繋がり 語り合おう〜さらに拓かれる音楽のちからを〜

ご挨拶

大会長 近藤 里美

第24回日本音楽療法学会学術大会
大会長 近藤 里美
(北海道医療大学 リハビリテーション科学部)

はじめに、令和6年能登半島地震でお亡くなりになった方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。また、被災者の救援、被災地の支援にご尽力くださっています方々に深く敬意を表します。

さて、第24回日本音楽療法学会学術大会を2024年9月27日(金)〜29日(日)の3日間、札幌コンベンションセンターにて開催させていただくことになりました。

本学会は、人の健康に関わる音楽の機能を学際的に研究し、保健・医療・福祉・教育の様々な領域で広く社会に貢献することを目的としています。4年間にわたるCOVID-19パンデミックの中、私たちは「音楽は人が生きることに本当に必要なのか?」という大きな問いに直面しました。それでも音楽は、様々に姿を変えながら私たちのwell-beingを支えてくれています。これからの音楽療法の役割は、さらに広い視野にアンテナを張り、深い知恵と繋がりながら、人と社会のwell-beingに貢献することにあると考えます。

そこで本大会のテーマは「集い 繋がり 語り合おう〜さらに拓かれる音楽のちからを」とさせていただきました。久しぶりに対面にて集い、繋がり、語り合うという、社会的存在の私たちのニーズに応えることはもちろんのこと、様々な学問や実践領域と繋がり、語り合い、さらに拓かれる音楽の「ちから」を探求することをテーマとしたいと考えました。

本大会は、4年ぶりに対面形式を基本として、対面だからこそ意味のある企画はもちろんのこと、主要なプログラムのオンデマンド配信も採用するとともに、ミュージック・セラピー・コンサートや一般公開講座の企画など、たくさんの方々に参加していただけるように工夫して参ります。

秋は札幌の街が美しい紅葉に染まる季節です。また、豊かな大地で育った農作物や海の幸が大集合するオータムフェストも開催されます。すぐそこに山あり、海あり、温泉ありの札幌ですので、ぜひ少し足を伸ばして日頃の疲れを癒していただければと思います。
大会実行委員一同、全力で準備に取り組んでまいりますので、全国各地から多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。