The 7th Hokkaido Regional Meeting of the Japanese Society for Palliative Medicine

大会長挨拶

日本緩和医療学会 第7回北海道支部学術大会 大会長 山﨑 裕





第7回 日本緩和医療学会 北海道支部学術大会
大会長 山﨑 裕
(市立函館病院 緩和ケア科)

この度、2025年8月30日(土)に、函館アリーナを会場として、第7回日本緩和医療学会 北海道支部学術大会を開催する運びとなりました。

 北海道支部では札幌圏と地方都市で周期的に支部学術大会を開催しており、今年は地方都市、函館での開催となります。北海道は広大で交通の便がいいとは言い難いのですが、函館には新幹線で本州と繋がっているという強みがあります。今回の大会では道内だけでなく、青森県や東北地方からも多数の演者、参加者に来ていただければと考えております。

 大会のテーマは「原点回帰。~北の医療開闢(かいびゃく)の地から~」と致しました。1860年(万延元年)に北海道初の病院として箱館医学所が開設されました。それが市立函館病院の前身となります。つまり北海道医療の原点は函館であり、この地で開催するからには、緩和医療や緩和ケア、ひいては医療の原点を再考する機会にできればとの思いを込めてテーマを設定させていただきました。

 当日のプログラムは、患者との対話、高齢者の意思決定支援についてなどのご講演や、地域からの緩和ケアの取り組み、地方の人材不足に立ち向かう方策についてのシンポジウムなど、緩和医療の原点に立ち返った内容となっています。講演、シンポジウムともに、参加、聴講していただいた方々の明日からの実臨床の一助となり、より一層の学びを深める企画になるよう、精一杯準備しております。

 一般演題についてはポスター発表とさせていただきました。フロアでの活発なご討議をいただき、「顔の見える関係」を構築できればと考えています。

本学会に緩和医療学会の会員だけでなく、緩和ケアに関心をもつ医師、看護師、薬剤師、介護職、学生など多くの多職種の方々に参加していただき、道南そして北海道での緩和ケアのすそ野を一層広げる機会となれば幸いです。